建物の構造について~鉄骨造、コンクリート造編その1~
つくば住宅購入相談センターの 小島(おじま) です。
前回までは木造のお話でした。
今回は『鉄骨造』と『コンクリート造』についてお話したいと思います。
まずは『鉄骨造』ですが、こちらも種類があります。
(木造の時と同じ流れですね・・・笑)
鉄骨造は骨組に鉄骨を用いるもので「STEEL」の「S」をとって「S造」とも呼ばれています。
使用された鋼材(鉄骨)の厚さが6mm以上の場合「重量鉄骨造」、6mm未満の場合「軽量鉄骨造」というように分類されます。
一般住宅では軽量鉄骨の建物が多いですね。
軽量鉄骨は、予め主要な部材を工場で製造し、現場で組み立てるのが一般的なので、品質が安定し、工期も短くて、建築コストも比較的抑えやすくなります。
しかし、主要部材を規格化して大量生産しているため、レイアウトの自由度は下がります。
対して重量鉄骨は、軽量鉄骨に比べ強度が増すので柱を少なくすることができ、間取りの自由度が高くなります。
ですが、鉄骨の重量が重くなるので基礎工事の費用が高くなったり、強固な地盤である必要などもあります。
続いて『コンクリート造』についてですが、実はこちらも(笑)
ですが一般住宅では、ほぼ用いられることがないため、今回は「鉄筋コンクリート造」だけ紹介します。
鉄筋コンクリート造は骨組となる部分が鉄筋とコンクリートで構成されていて「Rainforced Concrete」を略して「RC造」とも呼ばれます。
鉄筋とコンクリートって、明らかに頑丈そうですよね(笑)
コンクリートってだけでも頑丈そうなのに、引っ張る力に強い鉄筋を埋め込むことでさらに強度を高めているんです。
そしてコンクリートですから耐震性、耐火性に優れ、遮音性も高くなります。
また、型枠にコンクリートを流し込む工法なので曲線など形状を自由に作れるのです。
ですが、当然建築コストが高くなりますし、重量もありますから重量鉄骨同様、基礎工事の費用や強固な地盤である必要が出てきます。
さらには外気熱を伝える「熱伝導率」が高いので、夏は暑く、冬は寒くなりがちです。
やはり『鉄骨造』『コンクリート造』もメリット・デメリットがありますね。
次回はもう少し構造別の比較をしてみたいと思います。