ボーナス払いをする時の注意点!

つくば市で「住宅ローン教育資金ライフプラン/家計」に関する相談が得意な子育て世代を応援するファイナンシャルプランナーの藤井です。

テーマ  住宅ローン 注意点

前回は住宅ローンにおける、ボーナス払いのメリット・デメリットについて説明しました。

今回は、その注意点について説明します。

ボーナス払いをする時の注意点

基本的なお話になりますが、給与とボーナスはどこが違うでしょうか。

支払われる時期と金額が違うことは明らかですが、それ以外にも決定的な違いがあります

ボーナスは給与の一種ではありますが、企業側には法的に支払いの義務はないのです。 

 

給与に関することは労働基準法で定められていて、支払われなければ雇用主が罰せられてしまいます。

ボーナスにはその定めがないので前年まで支払われていたボーナスが今年は支払われないことがあり得る、ということです。 

 

ボーナスの支給される金額は企業によって大きく異なりますが、多くの企業は夏と冬に給与の何月分かが支払われるかと思います。

社内規定によって決められているものですが、会社の業績が悪ければ満額支払われる保証はありません。 

 

企業の業績は景気の変動に左右されますが、大企業がボーナスカットになるくらいの不景気もありますが、さらに問題は中小企業です。

大企業ほどの金額がない上に、ちょっとしたきっかけで業績が悪化することがあります。 

 

またボーナス払いをすると、ボーナス払いをしないケースより利子少し高くなって年単位の返済金額がわずかながら増えることがあります。 

 

金利は元金に対してかかるもので、支払う利子は元金の額で変わります。

毎月の給与で元金を着実に減らしていく方が、利子が安くなっていくわけです。

ボーナス払い利子が増えるケースは、毎月の給与からの支払いを少なくしてボーナス払いで補填しようとするケースです。 

 

ボーナス払いをあてにして毎月の返済少額にれば、元金の減り方が鈍くなって、ボーナス払いのときの利子が増えるというわけです。

支払いのときは微々たるものですが、年トータルで考えると結構な違いになります。 

 

ボーナス払いにするのであれば、給与の支払いだけで無理なく返済できる計画にして、ボーナス払いが難しくなったときに備えましょう。 

ボーナス払いが続けられなくなった場合は? 

住宅ローンを組むときに、金融機関ですすめられるままにボーナス払いにするは、住宅ローンを組んだ4割ほどだといわれ、先行きの不安からボーナスを返済計画に入れないも増えています。 

そうはっても、月々の負担を軽くしてボーナス多めに返済する方法を選ぶ人も少なからずいます。その中で、会社の業績不安もそうですが、ローンを組んでから年月がつと、当初にはなかった支出が発生してボーナスに頼ること難しくなが増えています。 

ボーナスをローン返済の中心に考えていると、額が減ったり、支給時期がずれたりすると一気に返済計画が崩れてしまいます。ボーナス払いを続けられないと思ったときは早めに金融機関に相談して、ボーナス払いなしの返済計画に変更しましょう。 

そして、返済計画を見直すときは、単にボーナス時の支払い分を給与に分散させるのではなく、毎月無理なく支払っていける額に設定しましょう。ボーナスで返済しなくていいと思っても、毎月の返済が厳しくなれば、結局、家計の赤字分をボーナスで補填することになります。 

 

ローンの完済まではできるだけ家計を切り詰めるという姿勢は大切ですが、あまりに余裕のない生活では、せっかく手に入れた住宅なのに楽しく暮らせません。

早く返済したいと思うのは当然ですが、可能であれば無理のない返済計画に変更することをおすすめします。