住宅ローンにおける必要書類とは?

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概要

金融機関で住宅ローンの融資を受けるには、仮審査から本審査へ、そして正式融資申し込みへとステップを踏んで、融資が決定します。そして、その都度、書類を作成する必要があります。

必要となる書類はほぼ同じですが、金融機関によって違うものもあります。きちんと調べて、用意しましょう。書類に不備があれば差し戻しになりますので、間違いのないように作成することが大切です。

住宅ローンの申し込みの際に必要な書類を、仮審査と本審査の段階別に紹介します。

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書類の作成・提出前に準備しておきたいこと

金融機関に提出する書類を作成するにあたり、下記のような事前準備を行っておくと、ある程度スムーズに進めることができます。

(1)有効期限を確認すること

住宅ローン審査には、本人確認が必要になるので、免許証や住民票、印鑑証明なども一緒に提出します。
この時に注意したいのが、公的な書類の有効期限です。ほとんどの印鑑証明書や住民票などは、発行後3カ月以内有効としています。
このような書類を、金融機関に提出する何カ月も前から準備しておくと、期限が切れてしまいます。

期限を設けている理由は、あまり古い書類だと、そこに記載されている内容が現在の状況と同じかどうかの判断がつきかねるためです。金融機関に提出する前に、有効期限をチェックしておきましょう。

(2)印鑑(認め印と実印)

住宅ローンの仮審査に提出する書類は認め印で大丈夫ですが、朱肉のいらない印鑑はNGなので普通の認め印を用意しておきましょう。

本審査になると、実印と印鑑証明書が必要になります。印鑑登録をしていない人は、実印を用意して、自治体の窓口で登録をしておきましょう。

住宅ローンの仮審査に必要な書類

住宅ローンは、物件の売買契約をする前に申し込むことはできません。きちんと売買契約をした上で、金融機関に申し込むことになります。

しかし、売買契約しても、金融機関の審査を通ることができなければ、借り入れもできないわけで、そうなるとせっかく契約したマイホームも夢と消えてしまいます。

そのような状況を防ぐために、契約前に仮審査を行い、本審査が通るかどうかを判断します。結果は3~4日でわかります。

仮審査を通ったら、売買契約を結ぶことができます。しかし、仮審査と本審査では審査基準が違うので、必ずしも本審査に通るとは限りませんので注意してください。

仮審査に必要な書類は、
「本人確認書類」
「金融機関の仮審査申込書」
「不動産会社が発行するパンフレット・物件概要書・図面・価格表・工事請負契約書・土地登記事項証明書・建築確認済証」
「法務局で取り寄せる土地登記事項証明書・建物登記事項証明書・土地の公図」です。

さらに、
契約者が会社員・公務員の場合は「勤務先の源泉徴収票」
個人事業主の場合は「直近3年分の確定申告書」
法人代表者の場合は「前3期分法人の決算書」が必要です。

住宅ローンの本審査に必要な書類

仮審査に通り売買契約書を交わしたら、いよいよ本審査です。

本審査は仮審査より審査内容・基準が厳しく、返済額と年収との割合、勤続年数、雇用形態、ほかのローンの借入状況、健康状態、完済時の年齢などが審査されます。審査結果が出るまでは、1週間くらいかかります。

また、住宅ローン申し込みには団体信用生命保険加入が条件になるので、信用保証会社と生命保険会社の審査もあります。

本審査に必要な書類は上記の仮審査の書類に加えて、
「金融機関の借入申込書」
「個人情報に関する同意書」
「団体信用生命保険申込告知書」
「印鑑証明書」
「住民票」
「売買契約書」
「不動産会社の重要事項説明書」です。

また仮審査同様に、
契約者が会社員・公務員の場合は「勤務先の源泉徴収票」「住民税決定通知書または課税証明書」
個人事業主の場合は「直近3年分の確定申告書」「所得税納税証明書または事業税納税証明書」
法人代表者の場合は「前3期分法人の決算書」「住民税決定通知書または課税証明書」が必要です。

本人確認書類について

本人確認書類は、基本的に運転免許証と健康保険証になります。いずれかを持っていない場合は、住民基本台帳カードやマイナンバーカード、パスポート(有効期限を確認しておきましょう)を用意しましょう。

なお、提出する本人確認書類は、金融機関によって違うので事前に調べておくことをおすすめします。
提出書類はコピーしたものでよい金融機関もありますが、裏面も必要なので忘れずにコピーをしましょう。
外国籍の人は、在留カードまたは特別永住者証明書が必要です。

印鑑証明書・住民票は、発行後3カ月以内のものを用意しましょう。住民票は同居家族全員の続柄が記載してあるものが必要で、本籍地・マイナンバーの記載は必要ありません。

以上、住宅ローンの必要書類をざっと紹介しましたが、金融機関によって違う場合もありますので、ホームページや窓口で確認しましょう。
書類に間違いや記入漏れなどの不備があった場合は、修正や書き直しが必要になり、さらに審査時間がかかってしまいます。見本などを見て、慎重に記入するようにしましょう。

書類を無事に提出することができて、本審査も通ったら、晴れて融資を受けることができます。書類を作成・準備したら、提出する前にもう一度、必要書類は全部そろっているか、不備がないかを確認しましょう。