年収から考える住宅ローンの借入可能額は?

つくば市で「住宅ローン教育資金ライフプラン/家計」に関する相談が得意な子育て世代を応援するファイナンシャルプランナーの藤井です。

テーマ  住宅ローン 注意点

前回は、住宅ローンを組む際に知っておきたい適切な返済額についてご説明しました。

前回のご説明した内容を踏まえて年収から考える住宅ローンの借入可能額についてご説明します。

年収から考える住宅ローンの借入可能額は?

無理のない住宅ローン返済額を算出する方法はいくつかありますが、ここではまず返済負担率から見ていきます。

返済負担率とは、世帯年収に占める返済額の割合のことであり、「住宅市場動向調査報告書(平成30年度版)」の調査によると、新築で16~17.5%、中古で14.1~15.8%です。

これを実際の数字で見てみると、年収が500万円で返済負担率が16%だとすると、月々の返済額は単純計算で次のようになります。

500万円×0.16=80万円
80万円÷12カ月=約6万6000円

この返済負担率ですが、一般的には10~20%であればゆとりを持って返済できると言われています。
ちなみにフラット35の審査基準では、年収にもよりますが30~35%が上限であり、これを超えてしまうと審査に落ちる可能性が高くなります。

また無理のない返済をしていく上限は25%以内が望ましいとされているため、年収500万円であれば、月々の返済額は約10万円までであれば、現在の生活を維持しながら返済をしていけるのではないでしょうか?

なお年収は、額面ではなく手取りで計算してください。額面500万円であれば手取りはおよそ400万円です。
先ほどの計算式でいくと、返済負担率25%の場合、月々の返済額は約8万3000円となりますので、月々10万円の返済となると家計が圧迫される可能性があります。

今回、一般的な例や全国平均を元に適切な月々の返済額を見てきました。しかし人によって家族構成や家庭の状況は異なるため、必ずしもこれらの平均値が自分に当てはまるとは限りません。

ここでの数字はあくまでも参考程度に考え、そのうえで専門家に相談し、自分にとっての適切な返済額を算出していきましょう。