連載「平均年収と住宅価格」【2:自分の年収で購入できる住宅の値段】

つくば市で「住宅ローン教育資金ライフプラン/家計」に関する相談が得意な子育て世代を応援するファイナンシャルプランナーの藤井です。

テーマ  住宅購入

初めて家を購入する時「経済的負担が増しそうで心配」と不安を感じる方も多いでしょう。

今回はすでにマイホームを購入した方たちから見えてくるお金のお話です。

購入時の年収や購入した住宅の価格をご紹介します。

今回はマイホーム購入の「自分の年収で購入できる住宅の値段」についてご紹介します。

【2:自分の年収で購入できる住宅の値段】

世帯の年収に照らし合わせて、住宅ローンをどのくらい借り入れるべきかを割り出す「年収倍率」をご存じですか?

年収倍率

住宅購入の借入価格が年収の何倍に相当するのかを示したものです。

新築マンションで見てみると、2017年のマンション価格の年収倍率(全国平均)は7.81倍です。

ちなみに倍率が最も高い東京都は13.26倍でした。
かつて年収倍率は5倍以内と言われ、ローン金利も3%前後で推移していたバブル景気の頃に比べると、年収倍率はすっかり高くなっています。

ただし、実際にお金を借り入れできるかどうかは、また別の話ですので、年収倍率はあくまで参考値としてとどめておきましょう。

 

また、もうひとつの基準として、返済負担率というものがあります。

返済負担率

金融機関が貸し付ける住宅ローン額を算出する際に返済負担率を用います。

年収に占める年間返済額の割合で、教育ローンや自動車ローンといった他の返済額も加算されます。

住宅ローンの適正な借入額は年収の20%以内で、25%を超えると返済不能になる割合が高くなると言われています。

借入総額は年収の5~6倍と考えましょう。

さらに完済年齢は65歳までが理想的です。