住宅ローンにおける頭金ゼロのフルローンの危険性とは?

つくば市で「住宅ローン教育資金ライフプラン/家計」に関する相談が得意な子育て世代を応援するファイナンシャルプランナーの藤井です。

テーマ  住宅ローン 注意点

前回は住宅ローンの中でフルローンについてご紹介しました 

今回は住宅ローンにおけるフルローンの危険性としてリスクと注意点についてご説明します。 

住宅ローンにおける頭金ゼロのフルローンの危険性とは?

フルローンを利用することのデメリット

借りる額によっては、頭金がなくても家賃とそれほど変わらない返済額で済む」「ほしいと思ったときにすぐに手に入れることができるといったことが、フルローンのメリットです。 

しかしうまく活用しなければローン返済ができなくなり、家を手放さなければならない状況に陥る可能性もあります。

その理由は次の通りです。 

返済額が多くなる 

頭金を入れないので、月々の返済額は頭金を入れた場合に比べると高くなります。 

例えば3,000万円の住宅を購入する場合、頭金が500万円あれば住宅ローンを組む金額は2,500万円となりますが、頭金を用意できない場合3,000万円になります。そのため月々の返済額などが高くなるうえ、返済期間も長くなってしまいます。 

返済期間が長くなれば、定年退職後も返済を続けていかなくてはならない可能性も高まります。 

会社勤めによる収入がなくなった後に、返済を続けていくことは決して簡単ではありません。

これは、フルローンの大きなデメリットといえるでしょう。 

 

金利が高くなる 

ローンは、手元にお金がなくてもしいものを手に入れる際に利用できるため、非常に便利です。

しかしローンを組むと金利が発生し、返済額に加算されます。

  

3,000万円の借入をしたら返済するのは3,000万円ではなく3,000万円金利です。

在、超低金利時代と言われていますが、数千万円の金利となれば、それなりの金額になります。頭金があれば、多少は金利も安くなりますが、フルローンの場合はそれがありません。 

 

また金融機関によっては、頭金の額によって金利が優遇される住宅ローンもあります。

自己資金があるうえでそうした住宅ローンを選択すれば、返済額さらに軽減することが可能です

フルローンではそうした優遇がないばかりか、フルローンということで金利が高くなるケースもあります。 

 

フルローンをする際の注意点

フルローンのメリット、デメリットを見たところで、それでもフルローンを選択する際の注意点についてご説明します。 

 

フルローンをするうえで最も注意すべき点は、返済計画です。 

 

数千万円の買い物ですから、自己資金があったとしてもしっかりとした返済計画必要です。

しかしフルローンの場合は、その何倍も綿密計画を立てておかないと、高い確率で破綻してしまうことになります。 

 

自己資金があり、頭金としてそれなりの金額を入れることができるのであれば、少し高めの物件を購入することも可能かもしれません。

しかしフルローンの場合、購入金額のすべてがローンとなりますので、現在の家計状況をしっかりと把握し、少しでも無理があると思ったら、それよりも安い物件にすることも検討しましょう